InstagramやTwitterをやっていると、度々似たような投稿を目にすることがあります。
たいていの投稿は、簡単にお金が儲かるという魅力的な誘いです。
念のためにお断りをしますが、投稿のすべてが詐欺だと否定しているわけではありませんが、冷静に考えると「怪しい」と思える内容について取り上げていきます。
まず、これらの投稿で共通していることがいくつかあります。
- Instagramは、たいてい美女による投稿
- その美女は、海外にいきまくってたり、高級料理店の食事を載せまくっている
- Twitterは銀行口座の預金残高の画像を載せている
- 札束の画像・動画や、お札をめくっている動画を載せている
- 手書きでアカウント名を書いた紙と一緒に写真を撮っている
- その日のトレンドのワードについて少しだけ触れて、唐突な金の話題
- 詳しい話はDMで、その後LINEを登録させられる
- RT等で拡散をあおってくる
このようなものが多いです。
では、具体的に紹介していきましょう。
「生徒さん」系投稿
FXやバイナリーオプションなどの投資方法の情報商材の販売です。
FXやバイナリーオプションは投資の方法ですので、株取引と同様で犯罪ではありません。
ですが問題は、収益を出す「必勝法」や「コツ」などをアピールし、あたかも「簡単に必ず収益を得る方法がある」ように勘違いさせ、その方法を販売するという点です。
これって、本当に凄いコツを伝授したとしても、インチキな方法を伝授したとしても、「うまくいきました!」という人もいるだろうし、「大損しました」という人もいるわけなので、難しいところです。ただそれを悪意をもって販売している場合は問題ですよね。
この手口の多くは、「うちの生徒さん(既に方法を伝授された人)が、こんなに収益を得ています!」という報告が文章や写真で紹介されています。
しかも、その生徒さんはたいてい短期間で高額の収益を得ているのです。
また、紹介者自身もその方法を活用して多額の預金があり、銀行口座の預金残高の写真が一緒に掲載されています。
このように、メガバンクの口座に0がたくさん並んでいるのを見ると信じてしまう方が多いですが、実はこれ知識さえ得れば簡単に誰でも作ることができる画像なんです。
僕もネットで調べて自分の預金口座を100兆円にしてみました(もちろん、画面上でしか変わりません)。
通帳の画像についてもフォトショップを用いて作成が可能だそうです。
まぁ、フォトショップがあれば画像なんて何の信用性もありませんからね。簡単に人を消すことさえできるんですから。
「お金配り」系投稿
お金配りという企画はZOZOTOWNの前澤 元社長が始めたことにより、いっきに増えました。
生々しい現金の画像と、簡単な応募でお金を手に入れるチャンスを得られるというものです。
おそらく、前澤さんのような超有名人は本当に配っていると思います。以前、ネット記事に「企業が使う広告費はとんでもない金額なので、Twitterでこのように名前を売ることができるのは安い買い物だ」と書かれていました。真相はわかりませんが、たしかに世間の好感度も上がりますし、効率的だと思います。実際、前澤さんが何かを行うとすぐTwitterのトレンド1位になりますし。逆に、これほど有名な方が本当に配ってなかっとわかったときの代償が大きすぎます。個人的な感想では、「人柄もおだやかですし、困っている人を本当に助けたいんだろうなぁ」と思います。
話を一般の方が行っているものに戻します。
まず、これらのお金配り系の場合においても
- 当選者はLINEやサイトに登録
- 使い回された札束の画像
- RTを行うと当選確率アップとうたうことで拡散力アップ
という手法です。
ブログを初めてわかったことですが、拡散力に勝るものはないということです。
以前、フォロワー数が1万人を超える方のツイートにリプライをしたところ、たまたまその方の目にとまりリプライをしていただきました。
するとその後、突然の通知の嵐。いいねや、フォロー申請が大量に届きました。
同様に、自分のブログの記事をフォロワー数が多い方にRTをしていただいたときも、流入数が格段に増えました。
このように、RTを行うことで目にとまる人を増やせば、興味をもって登録してくる人が増えるというわけです(数撃ちゃ当たる)。
登録された情報は、売買される可能性があるそうです。
また、登録をさせることで紹介者は報酬を受け取ることができます。
また、札束の画像は使い回しが多く、①「生徒さん」系の投稿同様に、フォトショップを利用して自分のアカウント名を書き加えることができます。
「副業」系投稿
「アフィリエイトで稼げる方法を教えます。」という文言でDMやリプライを送ってきます。
アフィリエイトとは、ブログなどで商品を紹介し、そのPRによって読者が商品を購入・契約した場合に紹介者に報酬が支払われるという仕組みの成功報酬型広告です。これは犯罪ではありません。アフィリエイトは僕も行っています。
「アフィリエイトを行っている人の約半数は、月に1000円以下の収入しかない」と言われているように、アフィリエイトで収益を得るのは非常に難しいのです。本当に難しく、僕はまだ1・2回ほどしか報酬を得られていません。
そこにつけこんだのがこの手口。収益が出ないアフィリエイターに救いの手を伸ばすように見せかけます。そこが問題なのです。あたかも、「簡単にうまくいく」と思わされてしまいます。
この時の方法は以下のものが多いです。
実際、私もこのブログを立ち上げてTwitterでブログのPRをしていると、他のブロガーの方からたくさんDMをいただきます。優しいかたも多いのですが、ほとんどの割合でこの副業紹介のメッセージです。もしかしたら、本当にいい人だったかもしれませんが、テンプレのようなメッセージばかりです。
多くの方が
- どこに住んでいるか?
- 仕事は何をしているか?
- 副業に興味はないか?
- 独立や起業をしたいと思っていないか?
- 人生プランはなにか?
を定番できいてきます。
そして、LINEの登録やサイトの登録をうながしてきます。
ここから先程あげた、情報商材(ノウハウ)販売や、アフィリエイトがうまくいくためのセミナーの勧誘などにつながっていきます。中には、「ブログの内容を見て、収益を上げるための個人指導をしましょうか?」というのもありました(これに関しては、本当にそれを生業としている人もいると思います)。
まぁ、とにかくうんざりするぐらい同じパターンです。
怪しいと思っていろいろ調べていると、
など、犯罪のにおいばかりです。
番外「欲しい物リスト」系
これは、別に犯罪ではありませんが、InstagramやTwitterを見ているとかわいい女の子の写真と一緒に、「欲しい物リスト」というのが掲載されていることがあります。
これは、Amazonで作ることができるリストなんですが、これをうまく利用するとプレゼントのおねだりをすることができるんです。
つまり、「購入者は読者、配達先は自分の家、本名や住所はバレない」といったものです。
作成方法は割愛しますが、アイドルがこれをはじめたら貢物であふれかえりますね。
ただ、InstagramやTwitterのアカウントに掲載されている写真って本当にその人の写真なのでしょうか。それこそ芸能人であれば公式マークがつきますが、素人のものだと本人かどうか怪しいです。もしかしたら、拾い画を利用したアカウントかもしれませんよね。
まとめ
今回、僕がよく目にする内容についてまとめて見ましたが、どんなところに罠がまっているかわかりません。罠を見抜くためには「こんな簡単に金を稼ぐ方法はない。あるなら、既にみんながやっている。」と考えることです 。これにつきます。
やっぱり、「甘い話には罠がある」と思い、まじめに働くことが一番ですね。もちろん、投資などのやりくりは大切だと思います。
とにかく
- お金は簡単に稼げない
- 知らない人の話は信用しない
- 画像も動画も信用しない
- 簡単に個人情報の登録や連絡先の交換をしない
- 「初期投資はかかるけど、後で取り戻せる」は取り戻せない
ということです。
最初にお断りをしましたが、これらの投稿の全てが詐欺といっているわけではありませんが、怪しいものが多いので注意喚起のためにご紹介しました。